「その節は」のNG例とお勧め文例30選




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「その節は」

「その節は」とうい言葉は
ビジネスシーンでも日常会話でも
よく聞く言葉です。

しかし、「その節は」の言葉の
意味や使い方は正しく
理解できているでしょうか。

その意味や使い方を聞かれると
説明するのはなかなか大変です。

正しく知っておかないと
恥をかくことになりかねません。

「その節は」は
特別な因義を感じることを伝える
ことです。

一例をあげましょう。

上京する用事がありました。

駅で新幹線待ちしていると
以前あることでお世話になった方と
偶然顔を合わせました。

「その節はお世話になりまして…」
こちらから挨拶させていただきました。
目上の方です。

「その節は」には、
「以前は」「その折は」「その際は」等
似たようなフレーズもたくさんあります。

それらのフレーズとどの様に違うのか。
状況によって使い分ける必要があるのか。
そもそもどのような場面で使うべきなのか。

今日は
「その節は」の意味と使い方を
記事にしました。

あなたのお役に立てれば幸いです。

「その節は」の意味

「その節は」の意味からみていきましょう。

辞書を引いてみると、

「その節」には「あの時」「その時」
との意味があります。

相手との間に起きた過去の出来事や、
これから起こるであろう未来の出来事を
指す言葉として使われます。

例えば、過去の出来事について、
「その節はありがとうございました。」
と使うのが一般的です。

未来起こるかもしれない出来事には、
「その節はよろしくお願いします。」
などと使います。

ビジネスシーンでの「その節は」は、
やはり、過去あった出来事などを
話題にするときです。

数日前に会ったお客様と、
街で偶然再会したときに「その節はどうも」
などと使ったりします。

また、会話を発展させる「きっかけ」
としても良く用いられます。

「その節はどうも」
「その節はお世話になりました」と

お世話になった人への会話への
切り口として「その節は」から始まり、

過去の出来事に対して
お礼や謝罪を行うことができ、

過去の出来事にふれてお礼を言った後に、
次の会話に繋げていくことができます。

「その節は」の使い方

続いて「その節は」の
使い方をお伝えしておきましょう。

ビジネスシーンにおいても日常生活でも、
過去に何かしらの関りがあり
相手に感謝していることは多くあります。

具体的な事例を指すこともありますが、

話のきっかけや挨拶代わりなど、
お礼や社交辞令として
使われることが多いです。

目上に対して使える

「その節は」は
上司や目上に対しても使えます。

但し、その後に続く言葉は
敬語表現にする必要があります。

ビジネスシーンでは、
感謝や謝罪の言葉と合わせて
用いられることが多いでしょう。

メール・手紙の書面でも使える

「その節は」はメールや手紙の
よく書き出しとしても使われます。

注意点としては、
文書は表情や声から
相手の感情が読み取れません。

ですから、
なるべく丁寧な文章を心がけましょう。
相手にスムーズに伝わります。





また、
「その節は」が指す出来事がかなり昔の場合は、

「その節は」を使わずに何を指しているのか
明確に記した方が親切です。

「その節は」を含む文章は様々です。
意味や使い方もそれぞれなので、
個々の文章を例に説明していきます。

その節はお世話になりました

この前はお世話になりました。
との意味になります。

社交辞令や話のきっかけにとして
使われる言い回しなので
後に続く言葉が大切になります。

「その節は」を使うことにより
相手への親近感を使えることができます。

また、
自分の感情も表現できるフレーズです。

その節はご迷惑をおかけしました

「その節は」は感謝を述べる際
使われることが多いのですが、
謝罪の場面でも使うことができます。

過去の事柄を指して、
そのときはご迷惑をおかけしました。
との意味になります。

ご迷惑とは自分がミスをして
相手に迷惑をかけてしまったときに
使う言葉です。

言葉を選んで相手に誠意や謝罪が
伝わる表現にしましょう。

その節はありがとうございました

どちらかと言えば社交辞令や話の
きっかけとして使われるフレーズです

相手との立場や関係の親密さを
考えて使わなければなりません。

大変お世話になった場合は
「その節はありがとうございました」の後に

具体的な感謝の言葉を
付け加える必要があります。

「その節は」のNG例

その節はおかげさまで…
その節はお慶び申し上げます。
その節はそこをなんとか…
その節は近くまで来たものですから…
その節はお世話になっております。
その節はほんの気持ちですが…
その節はお忙しい中申し訳ございませんが…

このような使い方は誤りです。

「その節」は、はいつを指すのか?

では、「その節」とは
一体いつを指すのでしょう。

「その節は」は、
少し前や昔のことを指します。

「その節は」は
「あの時は」「この前は」
という意味でつける言葉です。

ですから、
その節はとつける場合は、
少し時間がたってから使いましょう。

「その節は」は未来表現に適さない

先ほど「その節は」は
未来に対しても使える
とお伝えしました。

ですが、「その節は」は
過去の出来事に対して使う言葉なので
未来に対しては使わないケースが多いです。

同じ意味で使いたいときは、
「その際」「その折」などが
相応しいでしょう。

「その節はよろしくお願いします。」
と未来を表現する場合にも
使われているケースもありますが、

相手から誤解を受けないためにも
「その節」は過去の表現と認識して、
未来表現は違う言葉を使うのが無難です。

「その際はよろしくお願いします。」
「その折はよろしくお願いします。」

こちらの方が適切です。

「その節は」のお勧め文例30選

以下例文をあげておきましょう。
参考にしてください。

1、「その節はどうもありがとうございました。藤木様のおかげでその後順調です。」

2、「その節は大変お世話になりました。貴社のシステムとても重宝しております。」

3、「その節は大変失礼しました。再度失礼がないよう社内でも徹底させております。」

4、「その節はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。再度このようなことがないよう細心の注意をして業務に取り組んでおります。」

5、「その節は丁寧にご対応いただき感謝しております。おかげさまで滞りなくイベントを終えることができました。」

6、「その節はご多用な中お時間をいただき誠にありがとうございました。ご指導のおかげで長年の課題が解消できそうです。」

7、「その節はご無理を言って大変申し訳ございませんでした。急なトラブルだったものですから迅速な対応感謝しております。」

8、「来月上京いたします。その節はよろしくお願いします。」
※未来の事柄に関しては使うべきでない。そのような声もあります。
使っても良い相手かどうか良く見極めてください。

9、「その節はありがとうございました。直接お礼を申し上げたいので、上司と近日中にお伺いいたします。」

10、「その節はお世話になりました。次回訪問の際もよろしくお願いいたします。」

11、「その節はありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」

12、「その節は大変お世話になりありがとうございました。またご相談させていただければ幸いです。」

13、「その節は弊社の希望を優先してくださり、誠に感謝しております。」

14、「その節は当社の新事業立ち上げにご協力くださいましてありがとうございました。」

15、「その節は遠方からはるばるお越しいただき、お礼のしようもございません。」

16、「その節は大変お世話になりました。またの機会があればよろしくお願いいたします。」

17、「馬場様にはその節はひとかたならぬお気遣いをいただき、心より感謝申し上げます。」

18、「その節は大変にお世話になりました。皆様からのご支援、ご協力のおかげで無事新プロジェクトを終えることが出来ました。」

19、「その節は誠にお世話になりました。新部署へ異動となりますが今後ともよろしくお願いいたします。」

20、「その節はご協力いただき大変お世話になりました。おかげさまで年度内目標を達成することができました。」

21、「その節は大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。」

22、「その節は申し訳ございませんでした、私の不注意から皆様にご迷惑をかける事態を招いてしまいました。」

23、「その節は多大なご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。現在、二度とこのようなことのないよう全力で原因の解明に取り組んでおります。」

24、「その節は金子様にご不便、ご心配をおかけしましたこと、深く反省しております。」

25、「その節は私の不手際からご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。今後はこのようなことにないよう精一杯業務に取り組んでいく所存です。」

26、「その節は私どもの行き違いから、皆様に多大なるご迷惑をおかけしまし本当に申し訳ございませんでした。」

27、「その節はご心配おかけしました。おかげさまで無事退院し先週より職場にも復帰しております。」

28、「その節はご心配をおかけしました。大変に恐縮しております。」

29、「その節はなにかとご心配いただきありがとうございました。無事復旧し通常業務に戻っております。」

30、「その節は多大なご心配をおかけしました。今後は皆様へのご恩返しが出来るよう全力で精進するつもりです。」

「その節は」の類語表現と違い

「その節は」の類語を紹介しておきます。

どれも似た意味なのですが、
「過去」「未来」など指す対象が違うため、
状況にあわせ使い分ける必要があります。

「その際は」

「その際は」は
未来の出来事を指す言葉です。

例としては、
「〇〇社の提案に関してなのですが、その際、企業会計に強い染野さんを同行させたいのですがよろしいでしょうか?」

以前は

「以前は」は「今」から前のことや、
ずっと昔のことを意味し広い範囲を指します。

例をあげると、
以前、東京本社在籍中は何かとお世話になりました。」

「以前」を使う場合は
何について話しているのか、
明確にする必要があります。

「その折は」

「その折は」は
未来・過去両方の出来事を
指すことが出来ます

そして、
「その折は」は特定のタイミング、機会
に対して使われることが多いです。

例えば
「来月大阪へ出張しますので、その折には是非お会いしたいです。」

「来月大阪へ出張」との
特定のタイミングを指す言葉として
「その折」が使われています。

「その節は」営業マンが適切に使うために

いかがでしたか?
「その節は」の意味や使い方は
理解できたでしょうか。

ビジネスシーンでは、
あの時やこの前よりも丁寧な
「その節は」を使っていきましょう。

取引先やお客様などに、
丁寧でない言葉を使うのは良くありません。

より丁寧な言い回しを使うようすると、
円滑なやりとりができるようになってきます。

「その節は」は非常に便利なフレーズです。

過去の出来事にしか使えませんが、

「その節は」で始めたフレーズで
感謝をすることができます。
敬意も示されています。

相手からすると良い意味で
「特別な因義を感じてくれている」
そのように受け取れます。

「その節は」を使いながら、
お客様や目上の人にさらなる

敬意と感謝を示せるようになるよう
日々精進していきましょう。



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